ラーメンを食べながら仕事をした場合、そのラーメン代は経費になるかどうか。
その考え方を書いてみました。
※ラーメン食べながら仕事 by Panasonic S1
ひとりラーメンは経費にできなくはない……けど
ひとりで食べたラーメン。
ラーメンはそれなりの値段のもの。
トッピングしていけば1000円を超えることもあります。
経費にできればうれしいでしょう。
理由をつければ経費にできなくはありません。
・ラーメンを食べながら、メールをチェックした
・ラーメンを食べながら資料に目を通した
・ラーメンを食べながら仕事をしている写真をネタにブログを書いた
・ラーメンの取材を仕事にしている
・自身がラーメン屋で他店の研究をしている
実際、私は、冒頭の写真を撮ったところで、待っている間・食べ終わったあとに仕事はしています。
食べているときは、Kindle本をスマホで読んでいました。
ひとりラーメンを経費にするのは絶対ダメではありませんが、リスクはあります。
ひとりラーメンを経費にするリスク
ひとりラーメンを経費にするリスクは、
・税務調査で却下される
・罰金を払わなければいけなくなる
というものです。
税務調査のときに、見つからない、見つかってもスルーする可能性もあります。
金額的にもたいしたことがなければ、他のことを指摘して罰金をかけたほうがいいですから。
実際に税務署の方がチェックする税務調査が入るかどうか。
それほど高い確率ではありません。
だからといって、なんでもやっていいというわけではないでしょう。
「バレなきゃOK」というのは、経費に限らず生き方として好ましくないでしょう。
「ひとりで食べたラーメンを経費にしてはいけない」という明確なルールはありません。
いわゆる慣習や常識で判断されるものです。
税務調査でも、「誰が」担当するかでその結果は変わります。
「税務調査入ったけど、ラーメン代、何も言われなかったよ」という情報は意味がないということです。
常識では、ひとりラーメンは「プライベートを経費にしている」と判断されるでしょう。
あえて見逃す以外は、そのときにつっこまれる可能性は高いです。
そのつっこまれたときに、仕事に関係していることを堂々と説明できるかどうか。
苦しい言い訳なしに。
仕事かプライベートの判断は、その説明ができるかどうかです。
食事しながらの仕事は、場所代という名目もありえます。
ただ、その大前提は、パソコンを使ってどこででも仕事ができるということ。
その大前提を説明できるかにかかっています。
常識では、「仕事はオフィスで、机と椅子があってこそできるもの」ですので。
クラウドって何?というのが夜の常識です。
その説明ができるかどうかで経費にしましょう。
基準としては、家族、友人、お子さんがいらっしゃれば特に子供へ「経費にしている」と堂々と言えるか。
(意味が通じるかどうか別として)
経費をその都度判断するのは手間もかかるので、ルールをスパッと決める(または税理士に決めてもらう)のも手です。
「ひとりの食事は経費にしない」というルール
大前提として、「とりあえずレシートを取っておいて後で判断(または判断してもらう)」というのはなしです。
そのお金を使ったときに経費かどうかの判断はしておきましょう。
そうしないといつまでたっても経費の判断軸ができません。
(任せっきりにして経費の判断軸などいらないなら別ですが。私はそういった仕事は受けていません)
経費の判断軸ができれば、お金の使い方がうまくなります。
「経費になるかも」「経費になるから」とお金を使いすぎるケースはよくあることです。
経費といっても、無尽蔵に使えるわけではありませんから。
「ひとりの食事は経費にしない」というルールもおすすめです。
そうすればスッキリします。
多少なりとも仕事のことは考えるもの。
仕事に全く関係ない食事のほうが少ないでしょう。
かといって、それらを経費にするかどうかはまた別の話です。
ルールがあるということは、説明ができるということ。
自分が経費にするときも迷わなくなります。
・架空のもの(領収書を偽造する、つくってもらう)
・払わないもの(領収書だけ手に入れる、割り勘で全体のレシートをもらう)
は絶対に経費となりません。
これ以外は、ルールがあるかどうか・説明できるかどうかで経費になるかどうかが決まるものです。
ときには、他人が「それ経費でもいいんじゃない」というものも、自分のルールで経費じゃなければ経費にしなくても問題ありません。
どんな基準で経費にしているかを今一度確認し、ルールをつくっておきましょう。
■編集後記
昨日は、午前中にiMacが届き、午後に個別コンサルティング。
その後、娘の耳鼻科。
夜は、ヘッドスパも届きました。
いい感じです。
プライムデーで安くなっていましたし。
■「1日1新」
イオンのおもちゃ屋
iMac 24インチ
ReFa GRACE HEAD SPA
■娘(4歳3ヶ月)日記
鼻水が続いていたので耳鼻科へ。
Zoomで個別コンサルティング中に寝ていて、寝起きが機嫌悪く大変でした……。
なんとか自転車に載せて出発。
耳鼻科ではギャン泣きでしたが、「スッキリした」とのこと。
ご褒美は、アリエルのリボン。
薬も、最初はこわごわでしたが、おいしいとわかると飲み干していました。
土曜日からの鼻水もだいぶよくなってよかったです。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本
「繁忙期」でもやりたいことを諦めない! 税理士のための業務効率化マニュアル
ひとり税理士の自宅仕事術
リモート経理完全マニュアル――小さな会社にお金を残す87のノウハウ
ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント
税理士のためのRPA入門~一歩踏み出せば変えられる!業務効率化の方法~
やってはいけないExcel――「やってはいけない」がわかると「Excelの正解」がわかる
AI時代のひとり税理士
新版 そのまま使える 経理&会計のためのExcel入門
フリーランスとひとり社長のための 経理をエクセルでトコトン楽にする本
新版 ひとり社長の経理の基本
『ひとり税理士の仕事術』
『フリーランスのための一生仕事に困らない本』
【監修】十人十色の「ひとり税理士」という生き方