話す仕事をする上で、磨きたいスキルを意識することは大事です。
私は、「話すスキル」を磨くことを目指していますし、それをおすすめしています。
※YouTubeチャンネルの画面 by Sony α7S Leica35mmF2
読み上げの苦い思い出
何かを忠実に読み上げるというのは、苦い思い出があります。
小学生の頃、教科書を読み、間違えずに読めると、ほめられ、間違えるとそこでストップということをやっていました(やらされていました)。
それが月に1回くらいであって、私は連続して成功していたのですが、ある日失敗。
言い間違えてしまったのです。
それが悔しくて授業中に涙を流しました。
その他も、授業ではだいたい「いかに間違えずに読み上げるか」が重要視されており、「読み上げるスキル」が求められていたわけです。
ただ、「正確に読み上げること」が本当に大事なのかどうか。
小学生のときも疑問に思っていました。
「読む」ということは、顔が下に向いてしまいます。
それでいいのかどうか。
「目を見て話しなさい」ということと、矛盾します。
「話す」じゃなくて「読む」だからいいのでしょうが。
小学校6年生のときに、児童会長になり、運動会で挨拶をしたとき、カンペなしで話しました。
写真も、ちゃんと前を向いています。
そして、すくすくと育ち、そんな小学生も、48歳。
やはり「読む」、「読み上げる」は、好きではありません。
こういった感じで。
自分はやらないようにしています。
自分の結婚式のスピーチも、2020年の父の葬式のスピーチも、読み上げることはしていません。
そういえば、独立前にやらされた「読み合わせ」も嫌いでした。
かったるく……。
大事なのかもですが。
同じく独立前、税理士事務所で、試算表(会社の業績)をお客様先で、「売上が○○円、売上総利益が○○円……」と必ず読み上げるべしといわれたことも。
スルーしていましたが。
読み上げるのが大事ではないと思いますので。
娘の絵本の読み聞かせは好きで、大事ですけど。
(今は、ひらがながだいぶ読めるようになりました)
磨きたいのは、「読み上げるスキル」か「話すスキル」か
仕事をすることは、自分の鍛錬にもなります。
どんな仕事を選ぶときに、どんなスキルを磨きたいのか、鍛錬したいかということも重要な要素です。
もちろん、事前に練習することも大事ですが、仕事でこそ得られるもの・仕事でしか得られないものもあります。
では、話す仕事をする上で、磨きたいのは、どんなスキルか。
「読み上げるスキル」なら、原稿をつくってそれを読み上げればいいでしょう。
話す仕事で、対面で話す場合、資料を読み上げるかどうか。
オンラインなら、ディスプレイをうまく使れば原稿を読むこともやりやすいものです。
セミナーでも原稿を読むことができます。
スライドに原稿をびっしり入れておくこともできるでしょう。
オンラインセミナーでもディスプレイをうまくつかえば、前を向きながら読み上げることもできます。
音声配信だったら、姿は見えないので、読み上げていてもバレません。
ただ、話す仕事で、磨きたいのは、「読み上げるスキル」かどうかです。
正確に読み上げるスキルは、代替されるものでもあります。
AIにもできますので。
また、読めばいいものなら、その原稿を自分で読んだほうがいい場合も多いです。
話す仕事で、「話すスキル」を磨きたいなら、読み上げず、話さないほうが、効果的なトレーニングとなります。
私は「話すスキル」を磨くようにしています。
正確に読み上げることには価値を感じていません。
言い間違い、間があく、横道にそれることはありますが、話したほうが、より伝えることはできます。
どっちみち、読み上げることなしに話すスキルが必要な場面があるわけですから、それなら普段もそのトレーニングを続けたほうがいいでしょう。
話すスキルを磨くためにやっていることの1つは、「前を向く」ということです。
話すスキルを磨くためにやっていること
前を向いて話すようにすれば、原稿を読み上げることはできません。
(ディスプレイやプロンプターを使わない限り)
それがいいトレーニングになるのです。
オンラインだと、前=カメラのレンズとなります。
これは、今朝のオンラインサロンでの配信。
(月〜木の8時からやっています。オンラインサロンは無料・招待制です。過去にご招待した方でご登録がお済みでない方も、ご登録できます→ひとりしごと研究会 | Facebook)
だいたい前を向いています。
原稿は準備していません。
今日は、特に「近況とQ&A」の回でしたので。
いつもは、3項目だけスライドをつくっています。
YouTubeも、原稿を読み上げず、「話す」ようにしています。
編集はやっていません。
言い間違えたり、つまったりして、見るのをやめる・チャンネル登録を解除するということになるなら、しかたないと思っています。
ひとり税理士井ノ上陽一の自宅仕事術 – YouTube
話すときには、言い間違いもつまることもありますから。
人間ですし。
書くことも含めて発信に完ぺきを求める必要はありませんし、必要とされていません。
少なくとも私は機械的に読み上げるよりも、人間らしく話す道を選びます。
もちろん、セミナーもそうです。
次回のセミナーでは、その話し方を取り上げます。
(本日9/13決済までお申し込み可能です)
話すスキルを磨くといっても、「正確に話す」ということを目指していません。
言い間違いやとまることがないのが理想ですが、そこを目指すとまた方向性が違ってくるかと。
私はセミナーをはじめてやった2007年(独立した年)から、「読み上げる」よりも「話す」ことを意識してきました。
その結果、話すのが完璧になったわけではありません。
(話すことに限らず、自分がやっていることが完璧になることは一生ないと思っています)
ただ、前を向いて「話す」を意識していなかったら、今よりももっと下手だったでしょうし、今ほど話す仕事をしていなかったでしょうし、売上の柱にもなっていなかったでしょう。
「前を向く」は、武士が背中を見せない、背中に切り傷をつけないというようなものでもあります。
話す仕事をしたい、話すスキルを磨きたい方は、「話す」を意識していただければ。
「読み上げる」スキルは必要ありません。
■編集後記
α7Sが届いたので、早速実験。
レンズは買わずに、アダプターだけ買って、Leicaのレンズをつけました。
マニュアルフォーカスですけど。
2014年のカメラですが、小さくて軽くて際立った特徴もあり、楽しめそうです。
カメラに合う小さいレンズを買うか、Sonyにしかないレンズ(12-24mm)を買うか、考え中です。
■1日1新→Kindle『1日1新』 ・Instagram『1日1新』
α7S
ディッピンドッツ
■娘(4歳6ヶ月)日記→Kindle『娘日記』
雨模様だったので、歩いて散歩。
気になっていたディッピンドッツというアイス?を食べていましたが、親子ともに微妙……。
損切りし、食べるのをやめました。
これはちょっと……。
娘も「こ、ことりさんにあげようか」とも。
ダイソーでは、TV番組でみていたマラカスの材料を買おうとしましたが、混雑のため、説得して夜にまた来ることに。
口直しに、スーパーへ。
ハーゲンダッツを選んでいました。
帰ってから、パフェ風にフルーツと一緒に出したら、ぺろりと。
夜は、材料をふたたび買いに行き、見事にマラカスをつくっていました。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
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