いまどきこんな方法・・というようなこともロボットだと効率化できます。
というよりも、効率化できてしまうのです。
※カフェにて iPhone X
「Excelを見ながら入力する」の非効率さ
たとえば、Excelでつくった現金出納帳(現金データ)があるとします。
それを会計ソフトに入れなければ、決算書はできず、税金の計算もできません。
このExcelデータを見ながら、人間が会計ソフトに入力するのはそれなりに大変ですし、私は大嫌いです。
目で見て入力するので、間違える可能性もあります。
・Excelから目で読み取るデータの間違い
・会計ソフトに入力する場所の間違い
・会計ソフトの入力する際のタイピングミス(テンキーミス)
など、といった可能性があるでしょう。
こういったことは、紙の時代からの負の遺産でもあります。
紙を見ながら、手書きで転記していた時代もありました。
そして、PCが仕事に導入され、その紙を見ながら入力していた時代もあったことでしょう。
・Excelでつくったデータが郵送で送られてきて、その紙を見ながら入力
・ExcelでつくったデータがFAXで送られてきて、その紙を見ながら入力
そして、
・ExcelでつくったデータがFAXで送られてきて、それをPCで取り込み、その画像又はPDFを見ながら、入力
なんて笑い話のようなこともあります。
いずれにしても、非効率なことは間違いありません。
Excelなら取り込める
Excelなら会計ソフトに取り込めます。
データを加工しなければいけない場合もあり、CSVファイルとして保存しなければいけない場合もありますが、少なくとも、Excelの内容を、人間が入力する必要はありません。
現金のデータなら、誰かがExcelに入力しています。
それをまた別の誰か(あるいは再び自分)が入力するなんて、悲しすぎます。
その結果、長時間労働、残業代、または無駄な報酬が発生している可能性もあるのです。
Excelを取り込めば、データの間違いはありません。
(チェックは必要ですが)
しくみをつくっておけば、データが100件でも1000件でも10000件でも労力はかからないのです。
このインポートをロボット(WinAutomation)にやってもらった動画をつくってみました。
ロボットでなくても、ショートカットキーを使えば、さほど手間はかかりません。
「Excelを見ながら入力する」がロボットで効率化できる!・・・けど
このロボット、優秀すぎるので、さらなる可能性があります。
それは、「Excelを見ながら入力する」もやってくれるのです。
Excel内でそれをやるなら、Excelマクロでできます。
ロボットは、Excelと会計ソフト、Excelとネットなど、異なるアプリケーションの作業もやってくれるものです。
動画を作ってみました。
人がやるように、Excelから日付を目で見て、会計ソフトに入力し、項目を目で見て、会計ソフトに入れ・・ということをミスなく疲れなくやってくれます。
Excelを見て入力をするというなんてことはやっていないかもしれません。
(そうであることを祈ります)
ただ、もし、それをやっていたとしても、ロボットは効率化できるのです。
ITスキルを磨かなくても、誰かがロボットをつくってくれれば、作業を任せることができます。
すばらしい世の中になりました。
(このロボットは、4万円のWinAutomationでできます)
しかし、この効率化が本当にいいことなのかは疑問です。
Excelを見ながら入力するという仕事がなくなるなら、いいことなのかもしれませんが、むりやり効率化してしまうことの弊害もあるのではないでしょうか。
その理由には次の3つがあります。
1 人間の効率化スキルが退化する
ロボットではない効率化、たとえば、Excelやプログラミングだとそれなりのスキルも必要で、そういったスキルを身につける過程で効率化のスキルも磨かれるものです。
ただ、「Excelを見ながら入力」から一気にロボットで効率化してしまうと、その機会がなくなります。
もちろん、それに合わせて効率化スキルを磨くケースもあるでしょうが、そうではない場合、人間の効率化スキルは退化するでしょう。
こういったことも増える、またはなくならない可能性があります。
(よくない事例としてあえて挙げました)
2 安く多く仕事をとるところが増える
「Excelを見ながら入力する」ということをやっているのは、人を安く長く雇っているところ=規模が大きいところの可能性が高いでしょう。
少人数だと、そんなことをやっている余裕はありませんから。
規模が大きいところが、一気に効率化してしまうと、ロボットにより効率化した分、さらに安く多くの仕事をとりにくるかもしれません。
さらなる価格破壊もありえるでしょう。
ひとりで仕事をしている人には脅威になりえます。
まあ、そうはいっても、違いを出すことはできますが。
3 人件費・外注費・報酬がさらに安くなる
ロボットができるといっても、人間を超えることは考えられません。
特に、汎用性があり、機転がきくといった点は人間のほうが優れているでしょう。
ただ、大量に処理するという点ではロボットが有利です。
量で勝負していると、ロボットに勝てません。
そして、ロボットよりも人件費、外注費、報酬が安くなる可能性があります。
ロボットより人間が高ければ、ロボットを導入し、ロボットより人間が安ければ、人間を選ぶでしょう。
仕事が減り、人間のほうが余るようなら、そのことも人件費等の下落につながります。
ひとりで仕事をしているなら、安く長く多くとなってしまうと太刀打ちできません。
仕事の量、安さ、時間の長さでの勝負は、今日からでもやめていきましょう。
逆に、ひとりでロボットを使って正しく効率化できるのは追い風です。
人手が不足どころか、人手がないひとりでも、ロボットを使って効率化できます。
どっちに転ぶかわかりませんが、今のスキルやテクノロジーで効率化し、生産性・戦闘力を上げておくことは無駄にはなりません。
昨日は、個別コンサルティング。
2コマ180分で、大きく分けると2つのテーマについてお伝えしました。
その後、打ち合わせ。
ちょっとの時間でもお会いできてよかったです。
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
品川 FOOD&TIME コーヒー
MP3 Cut
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【昨日の娘日記】
天井の映写されるおやすみホームシアターを買ってみました。
大好きなワンワンやうーたんが映し出され、大喜びです。
寝ませんが。。。
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