独立後は「同じ」が正義、「違う」が悪というわけではありません。
「違う」も大事にしましょう。
※「同じ」 by SIGMA fp
「同じ」が正義?
「同調圧力」という言葉があるとおり「同じ」が正義とされることも多いのではないでしょうか。
特に独立前はそうでした。
違うことをやると怒られます。
「標準化」という言葉があるとおり、誰がやっても及第点の成果が出るようにするという考えもあるからです。
創意工夫や改善、イノベーションというものは、嫌われますので、こっそりやっていました。
その一方で「自分の頭で考えろ」といわれることもあるので、なんだかなぁということもありましたが。
人と「違う」ということは悪ともいえるわけです。
「違う」が悪?
人と違うというのが間違っているかどうか。
独立前は間違っているといえるかもしれません。
Google で「違う」を英語で検索してみると、Wrongというのが出てきます。
これはこれで合っているようで、賛同はできないような。
人はそもそもそれぞれ違うものであり、得意なことも、好きなこともやりたいことも様々ではないでしょうか。
違いが出ることは決して悪ではないかと私も思っています。
ただ、特に日本は、それを平らにする文化ですので、「同じ」が正義、「違う」が悪という二項対立になりがちです。
最初に勤めた公務員ではもちろん、「同じ」が正義・「違う」が悪を感じ(強いられましたが)、その後に勤めた税理士事務所や IT企業でもそうでした。
まあ、同じ時間に来て同じ時間に帰る(ときには同じ時間まで残る)となると、同じようになるでしょうけど。
「違う」ことに悩むこともありましたが、独立後の今は、人と「違う」ことをうれしく思いますし、メリットもあります。
独立後は、「同じ」:「違う」= 2 : 8
とはいえ、私も独立当初は「同じ」の方向性が強いものでした。
・こういうことをやりたいけどやっぱりよくないだろう
・本当はこう思っているけど、それを出すと断られるかも
・無難にこうしたほうがいいだろう
・めんどくさいけど同じにしておこう
・めんどくさいから同じにしておこう
と考えがちだったのです。
もちろん食べていかなければいけない以上、独立当初は「同じ」を出しておいたほうがいいという考え方もあるでしょう。
そんな中、人と「違う」こととして、このブログを始めていました。
多くの方のブログをやらないので間違いなく違うことです。
(ブームのときに始めれば「同じ」になるかもですが、続けると「違う」ことになります)。
ブログを書いていて、感想をいただいたり、ありがとうございますと感謝されたり、仕事の依頼をいただいたりするようになりました。
その感想や感謝や依頼の理由は「違う」だったのです。
同じことだと、
・目からウロコが落ちる
・継続して読む
・お金を払う
ということはないでしょうから。
人と違うことが注目された結果でした。
同じなら、安いほうがいいに決まっています。
今でも人と「違う」ことを意識しています。
段階としては、
・人と違うことを意識してやる。
↓。
・自分がやっていること考えていることが、人と違う
というものです。
自然と、「違う」ようになる前に、人や業界を研究し、「違う」かどうかを意識して考え、行動しなかればいけません。
もちろん同じ部分というのはあるでしょうが、割合として「同じ」と「違う」は、2:8ぐらいを目指してもいいのではないでしょうか。
ここが難しいところで、「違う」が10だと行き過ぎだと思うのです。
奇をてらいすぎるというか。
2は、「同じ」を残しておいてもいいかなと。
独立前の感覚や呪縛を解かないと、「違う」を増やせません。
ある意味、リハビリが必要なのです。
もともと、生まれたとき、そして、就学する前は、「違う」ことが多いものですから。
(学校も「同じ」が正義、「違う」が悪なので)
人と「違う」ことを、誇りに思い、伸ばしていきましょう。
冒頭のイメージ写真に関していると、劇中(エピソード7)で、そのうちのひとりが他とは違い、自我を持ち、活躍するというシナリオがあります。
私はその話がめちゃくちゃ好きです。
正義か悪か。
はっきりしているものでもないですし、逆になる場合もあります。
むしろ、世間の、一般常識の、正義か悪かなんて関係ありません。
本当の意味で、「自分の頭で考えろ」ができるのが独立後のメリットです。
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