「絞る」リスク。『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』重版。

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『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』 が重版となりました。
このマニアックな本をテーマに「絞る」について考えてみます。

※パパの本を熟読(ひらがなと漢字少々だけ) by Leica M10+50mmF1.4

税理士×ChatGPT×プログラミング

8月に出した『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』が重版となりました。
お買い上げいただいた皆様、ありがとうございます!

今回の本は(今回に限りませんが)、
・税理士のための
・プログラミング
かつ、
・ChatGPTで
というマニアック、ニッチ、絞ったものでした。

「よく出していただけたなぁ(企画が通ったなぁ)」と編集者さん、出版社の皆様にも改めて感謝です。

これまで出してきた税理士向けの本を買っていただいた方でも、スルーした方もいらっしゃるかもしれません。
プログラミングなんてやらない!って声も見聞きしますので。

独立後は、「絞るべし」という話をよく見聞きするでしょう。
実際、「絞ったほうがいいですか?」「どう絞ればいいか」というご相談もいただきます。
ただ、絞ると、対象の方は少なくなるもの。
絞るリスクは大きいのです。

絞ると仕事にならない

独立後、食べていくことを考えると、「その対象は多いほうがいい」というのが普通の考え方です。
・大企業ではなく中小企業
・法人(会社)よりも個人(フリーランス)
・独立している人よりも、会社員
と。

絞ってしまうと、外れたときのリスクは大きく、仕事になりません。
食べていけなくなるということです。
独立自体がリスクである上に、そのリスクをさらに広げるわけです。

「絞る」は、対象だけの話ではありません。
値付けで、値段を高くすると「絞る」ことになります。
また、それ以外にもこだわりがあると絞ってしまうことになるのです。

あれは嫌だ、これも嫌だ、できればこうがいいということになると。

絞らないほうが、無難に食べていけますし、「安定」するかもしれません。
本を出す=出版も同じで、対象が広いほど売れる可能性があると考えると、そのほうが出版社さんに好かれます。
さらには、「かんたん」「誰でもできる!」「わかりやすい」とつければ。

ベストセラーにつながる可能性も高まります。
今回の本をはじめ、私は絞っているので、ベストセラー(10万部〜)とはならないでしょう。

じゃあ、広げるかどうか。
私は広げません。
覚悟しているからです。

それでも絞りたいなら覚悟すべし

独立後、食べていくのは大事なことですが、それだけでいいのかどうか。

自分が誰かに伝えたいこと、残したいことがあれば、あきらめないようにしたいものです。
それくらいの強い想い、覚悟がないと伝わりません。
そして、その結果、マニアックで、ニッチで、「絞る」ということになるなら、絞っていいということです。

私は、税理士の方に、ChatGPTとプログラミングを伝えたいので、本書を書きました。

税理士の仕事とプログラミングは相性がいいものです。
古いソフト(会計ソフト、税務ソフト)に効率化を阻まれているのですが、それらのうちどれかを使わざるを得ません。
そんな状況で効率化するには、会計ソフト・税務ソフトから離れ、汎用的に効率化できるプログラミングが必須です。
(これは、他の業界でも同様です。専用ソフトで効率的で使いやすいものはありませんから。どこぞのエンジニアの好みですからね。)

税理士向けに、いろいろソフトがありますが、たいしたものがなく。
大義もありません。
高くてもいいんです、使いやすければ。
ただ、現実は高くて効率化できないということになっていますし、今後も変わらないでしょう。
(もちろん、こちら側のメンタルも大事ですが)

無料で使えるプログラミングをChatGPTの登場前から伝えていました。
そして、ChatGPTが登場し、そのプログラミングの敷居がぐんと下がったのです。
ずるいくらいに。
それでもかんたんではありませんが、ゼロから
Sub test()
Worksheets(“invoice”).Range(“a1”).Value=Worksheets(“data”).Range(“b10”).Value
End Sub

と打つよりも、ChatGPTへ

Excelマクロ

シート「data」のB10にシート「invoice」のA1を転記

と入れればいいようになりました。

プログラミングは、一生使えるスキル。
これを機会に身につけてはどう?というのが本書のテーマです。

税理士資格をとって独立しても、時間に追われ、やりたいことができないという状況をなくして欲しいという想いを込めています。
よりより仕事、そして人生を楽しむために。

これは、税理士に限らず、すべてのひとりで独立している方への想いでもあります。
このブログのテーマであり、このブログも「絞って」いるのです。
食べていけなくなるリスクを負って覚悟して。

今回、対象を広げて、単にChatGPTを浅く広く解説する本の依頼だったらお断りしています。
お金になるとしても。
そのほうが重版がもっと早かったかもしれませんけどね。

覚悟を持って絞れるものができれば、絞ればいいかと。
そして、それを見つけましょう。
かんたんではありませんが、絞ればそれが強みにもなりえます。

 



■編集後記
昨日は、社長限定メルマガ、小冊子作成講座の収録など。
午前中にZoom個別コンサルティング。
税理士の方向けにこの6ヶ月、不動産の税金についてお伝えしてきて、その集大成でした。
午後は、雨の中、カフェへ。
娘と合流して、トイザらスに行きました。

19:00からZoom個別コンサルティング。
税理士業の効率化について。

1日1新Kindle『1日1新』
改装後のトイザらス
イマーシブ推理 ダイイングメッセージ
スチームミルクでカルボナーラ

■娘(7歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
夕方、トイザらスのサンタポストに行きました。
改装中で行くのが遅くなりましたが無事。
夕食は、リクエストのカルボナーラを。
新アイテムのコーヒーメーカーで、スチームミルクをつくれるのでそれでつくり、なかなかいい感じに。
つくりすぎましたが、全部食べてくれました。
パパたちは鍋を。

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