「2023年分の確定申告」確定申告受付終了にしない理由

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税理士として「2023年分の確定申告の受付は終了しました」とは例年していません。
その理由と仕事の選び方について書いてみます。

※残念ながら営業しておらず…… by Sony α7SⅢ+Leica50mmF1.4

「2023年分の確定申告の受付は終了しました」の理由

税理士業で、繁忙期といわれるのが12月から翌年3月15日。
その前後にも拡大することもあります。

なぜ3月15日なのか。

通称「確定申告」、所得税の確定申告の期限がみな3月15日だからです。
所得税は、個人の税金。

・医療費がある
・ふるさと納税をした(確定申告の必要がある場合)
・家をローンで買った(初年度)
・事業をしている(フリーランス、個人事業主)
・不動産を貸した収入がある
・不動産、株などを売った
などなど、すべて3月15日なのです。

仕事の納期は分散するのが鉄則。
ただ、最終的な納期がすべて一緒になるのが確定申告という仕事なのです。

「2023年分の確定申告の受付は終了しました」とせざるを得ないこともありえます。
締め切らないと大変ですから……。

仕事の依頼をせっかくいただいても、納期に間に合わなければ迷惑をかけてしまいます。
締め切って当然です。

ただ、私は、受付終了にはしません。
そういう主義だからです。

仕事の余力はあったほうがいい

もし受付終了にしたら、「どうしても(私に)お願いしたい」という方がいらっしゃったときに、申し訳ないからです。
(いらっしゃらないかもしれませんが)

扉は開けておきたいなと。

そのため、普段から仕事の余力があるようにしています。
毎年、急なご依頼があってもいいように、3月前半を開けているのですが、そうそうご依頼いただくわけではなく、今年(2023年)3月は空振りでした。
ま、他の仕事をしていましたが。

仕事の余力はあったほうがいいでしょう。
本音を言えば、プロとして余力はあるべきかと。

トラブルもありますし、新しい仕事の依頼が続くこともあります。
なぜか重なることはあるものです。
暇なときは暇なんですけど……。

ただ、仕事の依頼がありがたいことに重なったとき、私は、すべて受けるようにしています。
(もちろん、双方合意のものに限りますが)
そういったときが、効率化スキルを磨くチャンスだからです。

仕事が多すぎると効率化も何もなく、ひたすらこなすしかありません。
かといって、仕事が少なすぎると、鍛錬にならないもの。
ちょうどいい、というよりも、ちょっと詰めすぎるくらいが理想的です。

その理想のバランスを見出すには、仕事の流れ、新しい仕事の依頼の流れは閉ざさないほうがいいかなと。
いい流れを自ら止めてしまうと、そのいい流れがしばらく来なくなると考えています。

その流れをどこでコントロールするか。
仕事の依頼があってから断ると、コントロールが遅いです。
その仕事の依頼がある前、川上でコントロールしましょう。

仕事量はメニューでコントロール

私は確定申告の受付終了にはしていませんが、その川上で、ご依頼いただける仕事をコントロールしています。
意外と(?)仕事を断っていません。

余力ができるように仕事量をコントロールするには、まず値段が大事です。
安いと仕事が増え、高いと仕事が増えません。
仕事量の限界があるものは、高くしておきましょう。
そうすればコントロールしやすくなります。

値段を上げましょう。
ただ、その値段を上げるタイミングが大事です。
仕事量の限界が100として、その値段を上げるタイミングが95のときだと遅すぎます。
私が考えるに、仕事量の増え方は慣性があるので、気づくと増えていることが多いのです。
もっと手前で値段、そしてメニューを変えましょう。

私の感覚だと、40くらいで値段を上げてもいいくらいです。
前提として、仕事量の限界に達しないと食べていけないくらいではいけません。
60くらいの仕事量で食べていけるようにしたいものです。

そう考えると、値上げのタイミグは40くらい。
まだまだ増やさなきゃくらいで上げましょう。

ただ、もう100や105、120になっていたらどうするか。
仕事をいったん減らさざるを得ません。
そうしないと改革も何もありませんから。

その意味で、「受付終了」はアリといえばアリです。
終了するだけではなく、既存の仕事も減らすようにしましょう。

また、メニュー(受ける仕事の内容)でも仕事量はコントロールできます。
私は、確定申告を請け負うメニューを出していません。
そういうスタンスです。
なぜなら、仕事量の限界がすぐ来るので。

それでも毎年ご依頼はいただいております。
不動産を売った、贈与をしたなどという案件は、受けさせていただき、それ以外であれば、ご自身でできるようサポートしているのです。
サポート(個別コンサルティング)だと、時間は限られていますし(標準メニューだと90分)、仕事量もコントロールしやすくなります。

丸ごと受けると、90分だと終わりませんので。

値段を上げるだけだとご依頼があった場合受けざるを得ません。
やはり受付終了になるでしょう。
そうではなく、値段を工夫しつつ、メニューも工夫しましょう。
作業量に限界があるものは、メニューから外すのも手です。
ニーズはあり、ご依頼は受けやすいですけどね。
ただ、安くなりがちで、他に替えがきくものでもあります。

そういった仕事をご自身がするかどうかです。

今回は税理士業の確定申告を題材にしましたが、どの業種にもそういった仕事量の限界が来るメニューはあるもの。
受付終了ではなく、値付けの工夫、メニューからなくすことも考えましょう。

 

 


■編集後記
昨日は、前日から引き続き舞浜。
早朝、仕事して、朝食ビュッフェ、朝ランのあと、ディズニーランドで終日過ごしました。
昨日は、クイーン・オブ・ハートのバンケットホール→イッツ・ア・スモールワールド→メリーゴーランド→トムソーヤ島いかだ→シンデレラ城→スペースマウンテン→トゥーンタウン。
合間にパレードを3回。
みんな並ぶのが嫌なので、穴場を。

はじめて行った、トムソーヤ島いかだ、シンデレラ城、意外と楽しめました。

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トムソーヤ島いかだ
シンデレラ城

■娘(6歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
朝からディズニーランドへ。
今回選んだ帽子は、チップ。
結局、チップとデールのぬいぐるみも手に入れていました。
乗りたがっていたスペースマウンテンをママと。
2人とも涙ぐんで出てきましたけど……。
寒い中、夜のパレードまで楽しめました。

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