カメラのレンズでは、望遠(遠くを写せる)もお気に入りです。
そのおすすめポイントをまとめてみました。
※望遠レンズたち by FUJIFILM X-E4+30mmF2.8
望遠レンズの魅力
望遠レンズは、遠くを写せるのが魅力。
物理的にスマホには難しいことです。
遠くを写せることはもちろん、
ちょっと離れたところも写せます。
娘を撮るときにもよく使うレンズです。
運動会やイベントだけではなく日常で使えます。
近くのものもこうやって撮るとおもしろいです。
また、望遠レンズは、レンズのゆがみが少ないので、プロフィール写真撮影にも使っています。
→井ノ上写真館
これは、三脚で、娘にシャッターを切ってもらった写真です。
このように楽しい望遠レンズ。
大きなデメリットがあります。
望遠レンズのデメリット
望遠レンズのデメリットは、
・重い
・大きい
・高い
の三拍子。
こんな感じです。
これらのデメリットを超えるメリットがあるとは思うのですが、敷居が高いのも事実。
ただ、ミラーレスになってからは、「高い」はともかく、「重い」「大きい」というデメリットは減っています。
カメラの中で、最も大きく画質がいいと言われている、フルサイズのセンサーのカメラでも、レンズは軽く、小さくなっているのです。
トライアスロンのときには、妻にも持って撮ってもらっています。
(めちゃくちゃ軽いというわけではないので、大変かと思いますが……)
どういう選択肢があるか、フルサイズでSony、Nikon、Canonを比べてみました。
小さくて軽い望遠レンズの選択肢
それぞれ、純正のレンズは次のようなものがあります。
(太字はおすすめ)
メーカー | 焦点距離 | F値 | 実勢価格 | 重さ | 最短撮影距離 | 防塵防滴 | テレコン | 所有 |
Sony | 70-200mm | F2.8 | 23万円 | 1.5kg | 0.96 | ○ | ○ | |
70-200mm | F2.8Ⅱ | 30万円 | 1kg | 0.4-0.82 | ○ | ○ | ○ | |
70-200mm | F4 | 13万円 | 0.8kg | 1 | ○ | △ | ||
70-300mm | F4.5-5.6 | 10万円 | 0.8kg | 0.9 | ○ | |||
100-400mm | F4.5-5.6 | 26万円 | 1.4kg | 0.98 | ○ | ○ | ||
24-240mm | F3.5.-6.3 | 9万円 | 0.8kg | 0.5 | ○ | |||
Nikon | 70-200mm | F2.8 | 28万円 | 1.4kg | 0.5-1.0 | ○ | ○ | |
24-200mm | F4-6.3 | 10万円 | 0.6kg | 0.5-0.7 | ○ | ○ | ||
100-400mm | F4.5-5.6 | 30万円 | 1.4kg | 075-0.98 | ○ | ○ | ○ | |
Canon | 70-200mm | F2.8 | 33万円 | 1kg | 0.7 | ○ | ||
70-200mm | F4 | 20万円 | 0.7kg | 0.6 | ○ | ○ | ||
100-400mm | F5.6-F8 | 8万円 | 0.6kg | 0.88 | ○ | △ | ||
100-500mm | F4.5-7.1 | 36万円 | 1.4kg | 0.9 | ○ | ○ | ||
24-240mm | F4-6.3 | 13万円 | 0.8kg | 0.5 | ○ |
望遠レンズは、焦点距離で言えば、
・70-200mm
・100−400mm
・24-240mm前後
というものがあります。
左上から70mm、100mm、200mm、400mmです。
目安として、70-200mmのほうが使いやすいです。
100-400mmだと、ちょっと遠すぎることもあります。
動物園、水族館だと400mmあると便利です。
子どものイベント・運動会は、
・撮影場所
・距離
・室内か屋外か
によります。
撮影場所が限られる(最後列)なら、ちょっと長めに400mmがあったほうがいいでしょう。
室内ならF値が小さい方(望遠だとF2.8)が有利です。
ただ、F値が小さいと、高く、重く、大きくなります。
スポーツイベントだと、600mm、800mmがあったほうがいいのですが、めちゃくちゃ高く、重く、大きくなるので現実的ではありません。
2kg、3kg……となり、値段も40万、50万、100万、200万と。
スポーツ雑誌のように撮りたいとは思わないほうがいいでしょう。
あれは撮れません……。
Canonの800mmF11は、1.4kgほどで写りもよく、12万円ほどで買えます。
ただ、大きく、ズームできない点がデメリットで、早々に売りに出しました。
画質は多少落ちますが、テレコンバーターというものを使うと、600mm、800mmクラスを確保できます。
テレコンバーターは、1.4倍と2倍のものがあり、1.4倍は、画質の落ちが少ないです。
私は、2倍のものを持っています。
左がテレコン使用で800mm、右が400mm。
(Nikon Z7Ⅱ+100-400mmF4.5-5.6)
いざというときに持っておくと便利です。
高いですけど(6,7万円)
破格の安さ・軽さ、大きさ
持っている・持っていたレンズや店頭で試した結果、バランスがいいのは、Canonの100-400mmF5.6-8。
破格の8万円、0.6kgというものです。
Canonは高いレンズと安いレンズの差をつけています。
安いからといってダメというわけではありません。
大きさはこれくらい違いますし、重さは、0.8kgほど違います。
写りはどうか。
左が8万円のCanon RF100-400mmF5.6-8(Canon R6)
右が30万円のNikon 100-400mmF4.5-5.6(Nikon Z7Ⅱ)
です。
カメラ本体の性能が違う(Nikonのほうが上)ので、目安でしかありませんが、100-400mmF5.6-8も遜色ありません。
何より軽く、安いのは魅力です。
夜は、さすがに差がある感じですが。
あえていうと、
・F値が大きい(暗い)
・防塵防滴じゃない
・見た目がそれほどかっこよくない
・フード、三脚座が別売り
・動きものにやや弱い
・オートフォーカスが遅め(特に400mm)
・最短撮影距離が長め
といったことが欠点であり、値段差とどう考えるかでしょう。
Canonの100-400mmF5.6-8は、おすすめの1つです。
(私が手放したのは、Nikonを買ったからという理由ですので。また動きものも撮るので)
最短撮影距離が短いと、近くのものが撮れるので、望遠レンズでもこういった写真が撮れます。
F2.8かF4か
望遠レンズで、70-200mmを選ぶなら、F2.8にするか、F4にするかという選択肢があります。
F4のほうが暗くボケにくくなりますが、安く、軽く、小さいです。
私がSonyの70-200mmF2.8のⅡ型(2代目)を買ったのは、その破格の軽さ(F2.8にしては)と最短撮影距離。
他にはない唯一無二だったからです。
また、プロフィール写真撮影に使う意味で、メインのカメラ(Sony)で選びたかったという事情もあります。
Canonは、ちょっと高く、最短撮影距離はちょっと長いです。
最短撮影距離のメリットがなければ、70-200mmF4のままだったかもしれません。
左がF2.8(Sony 70-200mmF2.8Ⅱ)と右がF4(Canon 70-200mmF4)。
F4でもいいかなという感じです。
テレコンがつけれらないという違いはあります。
Sonyは、300mmまで使えて安い70-300mmF3.5-5.6もありますが、私はF2.8が必要だったこと、かつ、そのF2.8 のレンズが1kgという点で選びました。
F2.8(旧)は1.5kg。
これだけだったら選ばなかったでしょう。
高倍率という選択肢
望遠レンズの選択肢として、高倍率というものがあります。
幅広く撮れるというものです。
もちろん、F値は大きくなりますが、便利で、私も1つ持っています。
これくらい小さいです。
左が100−400mm、右が24-200mm。
200mで比較してみました。
上から左回りで、70-200mmF2.8Ⅱ、70-200mmF4、24-200mmF4-6.3(200mmではF6.3)。
24-200mmは背景が騒がしくなりますが、この距離だとまあアリかと。
なんといっても同じ場所で、この24mmも撮れるのは大きなメリットです。
高倍率レンズのデメリットは、
・最短撮影距離が長い→近くのものが撮れない(特に24mmから50mm前後までは不便に感じるかもです)
・ボケが少ない(特に24mmから50mm前後で感じるかと)
・なんでもそつなく撮れるのがおもしろくなく感じるかも
・200mm、240mmくらいまでしかない(クロップする方法もありますが)
というものです。
フルサイズで望遠レンズのおすすめは、
・高いけど1kgで最短撮影距離も短いSony 70-200mmF2.8Ⅱ
・安くて軽くて使いやすくかっこいいSony 70-200mmF4
・各社の高倍率レンズ(近くのものやボケがほしければ、マクロや単焦点レンズで補う前提)
・破格の軽さのCanon 70-200mmF4、さらに安い100-400mmF5.6-8。
でしょうね。
Nikon 100-400mmF4.5-5.6はオートフォーカスが速く、写りもよく、もちろん気に入っているのですが、値段と1.4kgという重さがやはりネックです。
Nikonだと一眼レフ(ミラーレスの前時代。一般的に重くて大きい)レンズの70-300mmF4.5-5.6、300mmF4もいいでしょうね。
一眼レフのレンズの中でも特別に軽くて小さいです。
Canonだと、Canon 70-200mmF4、100-400mmF5.6-8のどっちを選ぶか。
10万円差が悩ましいところです。
(マップカメラのセールだと3万円ほど下がります。それで買いました)
70-200mmF4は、軽いだけではなく、小さいんです。
(ズームすると伸びます)
使いやすさを考えると、70-200mmF4かなと思います。
実際、私もこっちを残したので。
その他の選択肢についてかんたんにまとめておきます。
・単焦点(ズームできない)の望遠レンズもあり、写りがよく、安い場合もありますが、望遠でズームできないのは少々使いにくいです。
過去に持っていてすべて売り払いました。
・センサーサイズが小さいAPS-C、マイクロフォーサーズだと、より安く軽く小さい望遠レンズが手に入ります。
私も持っていました(すべて手放しました)。
ただ、センサーサイズの影響は望遠レンズだとより大きい気がします。
画質がやはり落ちるのです。
高倍率レンズも同様のことが言えます。
ただ、私も持っているフジフィルム(APS-C)なら、70-300mm(フルサイズ換算100-400mm)は買ってみたいなと。
・純正レンズの他に、タムロンやシグマなどといったメーカーのレンズもあります。
安くてより小さく軽い場合も多いです。
性能も純正をこえることも。
ただ、私は、これらのサードパーティのレンズは買わないと決めています(オールドレンズ以外)。
「純正だったら……」と考えてしまうことや、レンズが増えてしまう(安めなので)ことを防ぐためです。
過去に失敗しましたので。
・一眼レフ時代のレンズは安く手に入ります。
性能が悪いというわけではなくむしろいい場合も。
ただ、どうしても重く大きくなりがちです。
特に望遠レンズがその差が大きいので、選ぶときには気をつけましょう。
また、ミラーレスに一眼レフのレンズをつけるには、マウントアダプターというものが必要です。
この分、重く、大きく(長く)なるのも注意点です。
・クロップ
カメラによってはクロップという機能があります。
これは画像を切り取ることにより、1.5倍(Canonは1.6倍)にズームしたことと同じ効果を得るもの。
その分画素は減りますが、今のカメラの画素なら許容範囲です。
100mm→150mm、200mm→350mm、400mm→600mmとなります。
この機能も使いつつ、レンズラインナップをそろえておきましょう。
・テレコン
前述したテレコン(テレコンバーター)を使う方法もあります。
ただしF値が暗くなるので注意です。
70-200mmF2.8だと、
・1.4倍テレコンで98mm-280mmF4
・2倍テレコンで140-280mmF5.6
100-400mmF4.5-5.6だと、
・1.4倍テレコンで140mm-560mmF5.6-8
・2倍テレコンで200-800mmF9-F11
となります。
2倍テレコンだと画質が落ちる(もやっとする)と言われますが、そのとおりです。
どこまで許容するかでしょうね。
近くのものだと影響は少ないです。
私の感覚だと、70-200mmF2.8は十分許容範囲、100-400mmだと、800mmあたりの画質や動きもの、夜は厳しいかなと。
画質の問題、テレコンの分、重く、大きくなる問題、それなりの高い問題(5万から8万円ほど)がありますが、レンズを2本または、より望遠のものを持つよりも安く、軽く、小さくてすみます。
テレコンがつけられるかどうかを確認の上、選択肢に入れてみましょう。
・望遠レンズは軽く、小さくなったとはいえ、持ち歩きやすさをなんとかしたいもの。
こちらのキャプチャーがおすすめです。
クラッチも一緒に。
(Amazonはなぜか在庫がないので、ヨドバシのリンクを貼りました)
これがないと無理です。
ピークデザイン キャプチャー+クラッチ。望遠レンズも子供のだっこもOK。
見た目がごつくなりますが……。
望遠レンズ、おすすめですのでぜひ試してみていただければ。
■編集後記
昨日は、なんだかんだ毎週行ってるうどん屋(おにやんま)→娘のしめ縄づくり→クリスマス飾りづくりでした。
■1日1新→Kindle『1日1新』
しめ縄づくり
クリスマス飾りづくり
■娘(5歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
朝はZoomの工作教室。
うどんを食べに行き、予約制の遊び場で予約してからしめ縄づくりのワークショップ。
ちょっと難しく、ほぼママがつくりました。
その後遊び場(アスレチック)で遊んで、帰ろうとしたら、別のワークショップを見かけて、それも。
透明のボールに、好きなパーツを入れてクリスマスツリーの飾りをつくるものでした。
つくるのが本当に大好きです。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本
「繁忙期」でもやりたいことを諦めない! 税理士のための業務効率化マニュアル
ひとり税理士の自宅仕事術
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AI時代のひとり税理士
新版 そのまま使える 経理&会計のためのExcel入門
フリーランスとひとり社長のための 経理をエクセルでトコトン楽にする本
新版 ひとり社長の経理の基本
『ひとり税理士の仕事術』
『フリーランスのための一生仕事に困らない本』
【監修】十人十色の「ひとり税理士」という生き方