8/24(日)に参加したアイアンマンジャパン(スイム3.8 バイク180.2 ラン42.2)。
5回にわけてレポートしていきます。今回は総括です。
そもそもアイアンマンとは
そもそもアイアンマンとはどういったものかについてまとめておきます。
トライアスロンのレース
トライアスロンのレースは、距離別に次の4種類です。
レースによって、若干距離が異なることがあります。
■スプリント
スイム0.75 バイク20 ラン5
■オリンピック(スタンダード、ショート)
スイム1.5 バイク40 ラン10
■ミドル(ハーフ、70.3)※70.3はマイル
スイム1.9 バイク90 ラン21
■ロング
スイム3.8 バイク180.2 ラン42.2
私は、2010年9月から、スプリントに7回、オリンピックに15回、ミドルに4回、ロングに2回、計28回のレースにでています。
2010.9 横須賀トライアスロン スイム0.75、バイク20、ラン5
2011.7 昭和記念公園トライアスロン スイム0.75、バイク20、ラン5
2011.7 シーガイアトライアスロン スイム0.4 バイク16 ラン 4
2011.9 昭和記念公園トライアスロン スイム0.75、バイク20、ラン5
2011.9 八景島シーサイドトライアスロン スイム0.75 バイク20 ラン5
2012.4 石垣島トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2012.5 ホノルルトライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2012.6 日産カップ 追浜トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2012.6 幕張トライアスロン スイム0.75 バイク20 ラン5
2012.7 昭和記念公園トライアスロン スイム0.75、バイク20、ラン5
2012.7 シーガイアトライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2012.9 横浜トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2013.4 石垣島トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2013.5 横浜トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2013.6 アイアンマン70.3 知多 常滑 セントレア ジャパン スイム1.9 バイク90.1 ラン21.1
2013.6 五島長崎国際トライアスロン スイム3.8 バイク180.2 ラン42.195
2013.7 シーガイアトライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2013.7 青森・鯵ケ沢トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2013.9 サンライズイワタ2013in竜洋大会 スイム2.0 バイク70 ラン20
2013.9 (新潟)村上笹川流れ国際トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2013.10 (沖縄)いぜなトライアスロン88 スイム2.0 バイク66 ラン20
2013.10 (川崎)東扇島トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2014.4 沖縄美ら海トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2014.5 新島トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2014.6 宮島パワートライアスロン スイム2.5 バイク55 ラン20
2014.7 シーガイアトライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2014.7 七尾湾岸トライアスロン スイム1.5 バイク40 ラン10
2014.8 アイアンマンJAPAN 洞爺湖
地図にするとこんな感じです。
トライアスロンのシーズンは実質4月から10月ですので、ハイペースで出過ぎました(^_^;)
海が怖い、スイムが苦手という状態でやっていましたので、最初の2年はスプリントしか考えられず、標準的なオリンピックディスタンスに出たのは、トライアスロン3シーズン目の4月でした。
未だにスイムは遅いです。。
きっかけは本田直之さん。かっこいいなぁと思いつつ、トライアスロンショップにいきなり行き、たったひとりでレース出場を決めました。マラソンよりもトライアスロンデビューが先です。
最も長いロングを完走したのは、4シーズン目の2013年6月五島長崎。
デビューから五島完走まではブログでも連載しました。
集中連載「鉄人への道」Vol.01 トライアスロンデビューは海が怖くてリタイア | EX-IT
その他、トライアスロン関係の記事はこちらにまとめてあります。
■楽しいよ!トライアスロン | EX-IT
ロングのレースとアイアンマン
日本で行われているロング(スイム3.8 バイク180.2 ラン42.2)のレースは5つあります。
・五島長崎。通称「バラモンキング」
・宮古島。通称「ストロングマン」(スイム3.0、バイク155 ラン42.195)
・佐渡。通称「アストロマン」
・皆生
そして、
・アイアンマンジャパン 北海道
です。
「アイアンマン」とは、WTC(World Triathlon Corporation)の登録商標で、大会の冠として使われています。
そのためエントリーフィーも他の大会(3万円くらい)よりも、高く、8万円弱です。
昔は、五島長崎がアイアンマンジャパンでした。
世界にアイアンマンレースは、39個あります。
Wisconsin
Madison, WI, USA
Wales
Pembrokeshire, Wales
Cambridge, MD, USA
Cambridge, MD
Lake Tahoe
Lake Tahoe, CA, USA
Mallorca
Alcudia, Mallorca
Malaysia
Langkawi, Malaysia
Chattanooga
Chattanooga, TN, US
Barcelona
Calella, Spain
World Championship
Kailua-Kona
Florida
Panama City Beach, FL, USA
Iracema Beach, Fortaleza
Brasil
Arizona
Tempe, AZ, USA
Cozumel
Cozumel, Mexico
Western Australia
Busselton, Western Australia
New Zealand
Taupo, New Zealand
Melbourne, Victoria, Australia
Asia-Pacific Championship
South Africa
Nelson Mandela Bay, South Africa
Taiwan
Kenting, Taiwan
Australia
Port Macquarie, New South Wales
Texas
The Woodlands, TX, USA
Lanzarote
Lanzarote, Canary Islands, Spain
Florianopolis Island
Brasil
Cairns
Cairns, Queensland, Australia
Austria
Klagenfurt, Austria
Coeur d’Alene
Coeur d’Alene, ID, USA
France
Nice, France
Frankfurt
European Championship
Switzerland
Switzerland
UK
Bolton, England
Lake Placid
Lake Placid, NY, USA
Canada
Whistler, BC, Canada
Boulder
Boulder, Colorado, USA
Sweden
Kalmar, Sweden
Mont-Tremblant
North American Championship
Copenhagen
Copenhagen, Denmark
Japan
Hokkaido, Japan
Muskoka
Muskoka, Ontario, Canada
Louisville
Louisville, KY, USA
Copenhagen
Copenhagen, Denmark
バルセロナ、ニース、フランクフルトには興味がありますが、今はロングのレースに出ることは考えられません(^_^;)
アイアンマンジャパンの反省点
今回、なんとかアイアンマンを完走できたわけですが、連載でもふりかえったとおりギリギリ、ぼろぼろでした。
順位は、1014位。完走者、出走者は何人か定かではありませんが、1,300人くらいです。
制限時間の17時間まであと50分弱。後ろから数えた方がはやいのは確実です。
総括として、反省点から揚げてみます。
○練習量が少なかった
昨年と今年を1月から7月で比較してみると、やはり練習量が減っています。
特にバイクの練習量が減っているのは大きいです。
去年は初のロング、五島に出るために長距離の練習をしていましたが、今年はできてません。
その結果、今回のアイアンマンジャパンでも遅かったのです(体調不良があったとはいえ)。
反面、同じくらい練習していたスイムについては、今季安定しています。
(それでも十分とはいえませんが)
練習はやはり裏切りません。
○モチベーションダウン
昨年、もっとも長い距離のロング、長崎に完走したことによるモチベーションダウンもありました。
もともと、長い距離のレース、ウルトラマラソン(過去2回、いずれもリタイア)は、性格的にもスタミナ的にも向いていません。
今後の方向性を考えるべきではあると思っています。
○体調不良時のケア
バイクで体調不良になりましたが、そのケアが遅かったです。
アイアンマンジャパン完走記 体調不良・歌作戦・制限時間3分前のバイク180.2km | EX-IT
ボトルに水をいれておけば、水をかけることもできましたし、眠気対策グッズももっと準備しておくべきでした。
クエン酸系を受け付けなくなったときに、すぐにようかんや塩気のあるものをとれば、回復は早かった可能性もあります。
○温存しすぎ
バイクで脚を温存しすぎました。ペースを抑えすぎです。
どのくらいのペースだとばてる、どうこげば脚を使ってしまうなどの練習も足りなかったと思っています。
○制限時間のペース表
今回、制限時間を甘く見てました。
なんとかなるだろうと。
各チェックポイントの制限時間は、ペース表を作って確認できるようにしておくべきだったと思っています。
のんびりこいでいて、危うく足きりされる可能性もありました。
普通の人がアイアンマンになるためにやっておいてよかったこと
「普通の人」と書くと、そんなことない!と思われるかもしれませんが、今回のチームメイトをみれば、私は「普通の人」です。
羅王は、去年の4月に走るのを決意し、それでも走らず9月頃からラン。
最初は、皇居1周の5kmでもぼろぼろで、タクシーを使って移動するくらいでした。
人生初のフルマラソンを11月に経験し、2回目のフル、1月の勝田でサブ4達成、同じく1月にアイアンマンを決意。
4月にトライアスロン オリンピックディスタンスデビュー。
5月に初ウルトラ、その2週間後に2回目のウルトラ。
6月に宮島ミドル、7月に宮崎シーガイアを経て、8月にアイアンマン。
にいさんは、3月にフルマラソンデビュー&サブ4、4月にトライアスロンデビュー、5月に初ウルトラ、
6月に宮島ミドル、7月に宮崎シーガイアを経て、8月にアイアンマン。
仙人は、4月にトライアスロンデビュー、同月にウルトラ(ハセツネCUP、富士五湖112km)。
5月に野辺山ウルトラ、6月に奥久慈50kmトレイル、サロマ湖100km、7月に大雪山トレイル112km、8月にアイアンマン。
4人で行った7月の大島トライアスロンが現地で中止(大雨)になったため、トライアスロン2戦目がアイアンマンでした。
彼らの努力やメンタルは本当にすごいです。
この異常値と比べると「普通の人」の私が、アイアンマンになるためにやっておいてよかったことを挙げてみます。
1 レース経験を積む
普通の人は、レース経験が必要です。せめて経験を積み重ねないと太刀打ちできません。
近郊のレースや、短いレースを何本かやっていきましょう。
ロングは坂が多いので、坂があるレース(青森・鰺ヶ沢オリンピック、宮島ミドル)がおすすめです。
今回もこれらの坂レースをやっていたおかげでちょっと気が楽でした。
坂の強度でいうと、私が経験した中では、
宮島>五島>北海道>鰺ヶ沢
という感じです。
それぞれ長さも最大斜度も違いますが、感覚としてつらかったのはこの順です。
スイムは、洞爺湖が泳ぎやすいこともあり、普通に恐怖心がなくなるくらいに経験を積んでおけばいいでしょう。
私の場合、この恐怖心を消すのに時間がかかりました。
(今でもたまに怖くなります)
なにしろ、小学校5年生まで泳げなかったですからね・・・。
ランは、フラットなので、普通にフルマラソンを走っておければ大丈夫です。
2 基礎を習う
スイム、バイク、ランのすべてでレッスンに行ったり、本で勉強したりしています。
センスがあり、柔軟性があり、体力があれば、基礎は必要ないかもしれませんが、「普通の人」は必要です。
スイムなら、
TIスイム
グラッドファイブの海練
アスロニアの海練
OSJ湘南クラブハウスの海練
TIスイムのオーシャンスイムレッスン
トライアスロンルミナの合宿
オープンウォーターの大会
バイクなら
トライアスロンショップの練習会
行きつけのショップ(テイルウィンド)での情報収集、レッスン
トライアスロンルミナのイベント
ランなら
ジャパンマラソンクラブのマンツーマンレッスン
チーランニング
トライアスロンルミナのイベント
チームAOYAMAのコアメソッド
といったように、いろんなところに行っています。
これによりけがもなくなりました。
特に体幹を鍛え、フォームを常に意識して走るのが効果的です。
もちろん習うだけではなく反復練習も欠かせません。
3 体のケア
柔軟性がないと、体にも負担がかかりやすいです。
日々ストレッチをするとともに次のようなところにも通っています。
・骨盤太郎
・ストレッチアップ
4 バイクのグレードアップ
バイクのパーツもグレードアップしておくべきでしょう。
私は5年前、30万円ちょっとでバイクを買いましたが、今思うとあと10万〜20万出しておけば・・と思っています。
バイクのグレードが低くても速い人は速いのですが、やはり性能差はあります。
その性能差を埋めるために、ホイール(円高のときにウィグルから購入)、ギア(坂対策に小さいものへ)、タイヤ(レース用のものに)などの小細工はやりました。
5 仲間
ひとりででていたら、アイアンマンはもっとつらかったでしょう。完走していない可能性も高いです。
仲間を作る、仲間がチャレンジするときに乗っかるというのが大事でしょうね。
6 ブログやFacebook
ブログやFacebookに自分の考えをまとめてアウトプットするのも効果的です。
その効果は2つあります。
1つは、自己分析。
細かく深く書くことで自己分析ができ、アウトプットによる価値提供もできます。
もう1つは、逃げ場をなくす。
つらくなったときに、「ブログにかけなくなる・・・」と思うと力が出てきますし、「ブログにどう書こうかな」と考えながら走るのも気が紛れるのでよくやっています。
「完走します!」と宣言するだけでも効果があるでしょう。
これらはトライアスロンのためというより、アウトプット全般の効用ともいえます。
羅王も仙人もアウトプットしていますので、ぜひご覧いただければ。
半年でアイアンマンになった奇跡の軌跡 その1 | ラオウを目指す羅王のブログ
IRONMAN JAPAN 北海道2014完走記①:アイアンマンになりました。 | reboot blog
まとめ
レースから数日。
来年もアイアンマンジャパンに出る!とは到底思いませんし、出ないでしょう。
去年、ロング、今年アイアンマンと完走して、結構満たされている状態だからです。
本来は、タイム短縮や再チャレンジすべきなのでしょうが、私はそういうタイプではないのでしょうね。
なにか新しいチャレンジをみつけてトライアスロンから距離を置くことも考えています。
一方でまだ出たことのない大会に出たい、行ったことがない場所に行ってみたいという気持ちもあります。
(日本のロングトライアスロンもあと3つ残っていますし)
今季は、9/7の高松トライアスロンが最終レースです。
トライアスロンを万人にすすめるわけでもありませんが、何かしら仕事以外のチャレンジはおすすめします。
そのチャレンジとして、マラソンやトライアスロンは非常にわかりやすいといえるでしょう。
タイムが出ますし、完走という結果が出るからです。
トライアスロン、マラソンを広める活動は今後も続けていきます。
気をつけないとちょっと色黒になりますが、
・時間管理スキル、効率化スキルが上がる(練習、レースのため)
・お金の管理スキルが上がる(そこそこお金がかかるため無駄遣いがなくなる、仕事をがんばる)
・体を動かすのが楽になる
・電車、タクシーの乗らずに移動できる
・ご飯、お酒がおいしくなる
・健康や自分の体に興味を持てるようになる
・メンタルが鍛えられ、日々のちょっとしたトラブルは気にならなくなる
といったメリットも大きいです。
このブログを読んで一人でもマラソン、トライアスロンに挑戦する方が増えればうれしいです。
最近通い出した歯科。虫歯が進行していて抜かざるを得ないようです。
歯科衛生士の妹にも相談しつつ、早めにいかなかったことを後悔しています・・・。
【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」
飯田橋モス
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電子書籍化にむけてのチェック
■著書
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