ワーケーションを経費にするのが難しい理由。出張・ワーケーション・ブレジャーの比較。

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ワーケーションやブレジャー、経費にできればうれしいものです。
ただ、ひとりしごとの場合は難しいかなと。
その理由を書いてみます。


※美瑛にてワーケーション中(イメージ) by Sony α7SⅢ+PZ16-35mmF4

ワーケーション・プレジャーは経費にできるか

ワーケーション、プレジャーを経費にするのは、ひとりの場合難しいというのが私の考えです。
不可能ではなく「難しい」なので、不可能ではありません。

ワーケーションとは、普段とは異なる場所で、仕事(ワーク)をしつつ休暇(バケーション)を楽しむこと。
ブレジャーとは、仕事(ビジネス)の前後に旅行(レジャー)を楽しむこと。
こういった流行り言葉に限らず、独立後ひとりで仕事をしているなら、少なからずこういったことはやっているでしょう。
カフェで仕事するのもその1つです。

じゃあ、ワーケーションとして、沖縄に行き、仕事をしつつ休暇を楽しみ、それを経費にできるかどうか。

よく言われている、環境庁が提唱しているようなワーケーション、ブレジャーは、「会社員」が前提になっています。
世の多くは会社員。
われわれ(読者の方はひとりの方が多いでしょうから)は、少数派。
それほど考えられていませんし、眼中にありません。
(それがメリットでもあるのですが)

「会社員」の場合、ワーケーション、ブレジャーを経費にするなら、
「福利厚生費」
という手があります。

一定の要件を満たしておけば、別に仕事を絡めなくても、遊び・休暇だけでいいわけです。
ジム、社員旅行、飲み会なども該当します。
(社員旅行は福利厚生ではなく苦行でしたけど……1回サボったこともありました)

最悪、給料と見られても、その分の税金を払えば済むのです。
痛いのは痛いですけど。

ひとりしごとの場合、フリーランスでもひとり社長でも、「福利厚生」という概念はありません。
自分に福利厚生ということになってしまいますから。
会計ソフトの「福利厚生費」は0にしておいたほうがいいでしょう。

ワーケーション・ブレジャーがNGとなったら、経費として全額却下となります。
フリーランスはまだいいとして、ひとり社長の場合は、最悪ボーナス(賞与)となり、ペナルティも増えるのです。
(そうならないようにしますけどね)

そのリスクを考えると、経費にするのは難しいといえます。

では、何を経費にしたいか。
交通費、宿泊費、飲食代でしょう。
その他、現地で仕事にだけかかった経費があります。
(カフェ、コワーキングスペース、取材費等)

ワーケーション・ブレジャーの経費を整理する上で、「出張」も交えて考えてみましょう。

「出張」とワーケーション・ブレジャーの違い

「出張」。
ChatGPTによると、「出張とは、仕事のために自分の担当地域や他の地域に出向いて業務を行うことを指します。」。
まあそんなところです。

この出張は、不思議と経費になります。
実質が遊びだとしても。
形を整えているもの、昔からあるもの、みながやっているものは、経費になりやすいのです。

その考えからいくと、ワーケーション、ブレジャー、特にひとりしごとでのものは、形がなく、昔はなく、やっている人が少ないということで分がよくありません。

怪しい出張、やまほどありますけどね。
研修といいつつ、ただ飲んでいるだけとか。

仕事に必要ということが経費の要件なら、その出張、仕事に必要かどうか、もっと突っ込むべきでしょう。
平日にスーツ姿で飛行機に乗っている方すべてが必要な出張とは思えません。
今やオンライン(Zoom)も普及しているわけですから。

私が税務署なら、そのあたりツッコミますけどね。
(まあ、もし税務署にいたら長生きできないでしょうけど)

出張で顔を見せるのが仕事で大事というなら、場所を変えて仕事をするのも大事ですけど。

こういったことを踏まえて、出張とワーケーション、プレジャーを比較してみました。

交通費 宿泊費 出張手当 飲食費 現地経費
出張 仕事関係なら
ワーケーション 難しい 難しい 難しい 仕事関係なら
ブレジャー 仕事部分 仕事部分 仕事関係なら

出張とブレジャーは、「現地でのリアルの仕事がある」という定義かなと。

「現地で仕事」だと、ワーケーションだってあります。
沖縄でパソコンを使ってブログを書く、YouTubeをとる、Zoomするといったような仕事です。
そのために直接かかった経費があれば、「現地経費」にできなくはありません。
これは自宅の近所で仕事をするときと同様の基準です。

「現地でのリアルの仕事がある」なら、その現地に行くことに理由があり、交通費は経費にできます。
もちろんその証拠を残しておくことは欠かせません。
宿泊費は必要であれば。
仕事が1日だけなのに1週間泊まったらブレジャーとなり、仕事部分だけが経費です。

飲食費は、自分だけだと経費には厳しく、仕事関係で飲食すれば、不思議と経費になります。
もちろん限度がありますが。

じゃあ、経費にしたいならどうするか。
ワーケーションではなく、出張、ブレジャーに近づけるのが現実的です。
・現地でセミナー
・現地で打ち合わせ
・現地で講演
・現地でコンサルティング
・現地で視察
など、「現地でのリアルの仕事」があれば、経費にできる可能性は上がります。

ただ、経費をどうのこうのを気に過ぎじゃない?というのが本音です。

ワーケーションもブレジャーも楽しもう

ワーケーションであれ、ブレジャーであれ、経費という枠を外せばもっと自由なもの。
好きなように仕事したらいいがなというのが私の考えです。

経費にしさえしなければ自由にできるなら、しなければいいのは?と。

その分、給料でもらっておけばいいものです。
「給料を上げると、所得税、健康保険が上がる!」と思われるかもしれませんが、いいじゃないですか、それでクリーンな自由にできるお金が手に入るなら。

リスクを負いつつ、いくばくかの税金を減らせるというだけで経費に入れなくてもいいのではないでしょうか。

給料で受け取ったものなら、何に使ってもどこで仕事をしてもお咎めがないわけですから。
(法に触れない限り)

経費にするというのは、あくまで人生の一部です。
世の中、経費できない楽しいことはたくさんあります。
趣味、家族、友人、そして旅行。
私でいえば、趣味はゲーム、トライアスロン。
これは経費にしていません。

妻や娘と遊びに行くのも。

もちろん経費にすべきものはすべきですし、遠慮することはありません。
旅行&仕事を、出張やブレジャーにするという工夫も含めて。

せっかくの独立後の自由。
「経費にするかどうか」という枠を取り払って、大きく考えましょう。

・会社が負担してくれて行く出張(ときにめんどくさい上司・同僚・部下つき。スーツも必須)

・経費に落ちなくても自腹で自由に好きなところに行く旅行
どちらを選ぶかです。



■編集後記
昨日は引き続き北海道・美瑛。
晴れたので、チャンスとばかり、早朝からカメラを持ってラン。
戻って仕事(オンラインサロン・ライブ配信、メルマガ)の後、レンタル自転車で美瑛の丘を楽しみました。
強風&寒い中……。

おみやげ(アスパラ、ベーコン、チーズなど)を仕入、夕方の便で帰宅しました。

1日1新Kindle『1日1新』
美瑛 新栄の丘
美瑛 四季の丘
美瑛 ケンとメリーの木
美瑛 美瑛選果

■娘(6歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
19時前に北海道から帰宅し、再開。
大好きなベーコン、チーズ、ブルーベリーをお土産に渡せました。
一緒に風呂に入り、ひさしぶりだからか(汚れていたのか)、「背中洗うよ」と。
風呂の床掃除をしたあとに。
なぜか、一緒にタイミングで洗ってもらえます。
同じ扱いなのかどうか。

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